今後の研究の推進方策 |
(1)昨年度rsp5A401E株を用いて見つけた2種の新規物質 [5-Hydroxy-15, 19, 20-trinor-4, 5-seco-5, 7, 9-labdatrien-4-one (4, 5-seco-Kujigamberol)、15-nor-5, 7, 9-drimatrien-3-ol] を中心に、英語論文にまとめていく。(2)今年度、RBL-2H3細胞の脱顆粒抑制反応で新たに単離精製した2種の新規物質(15,20-dinor-5,7,9-labdatriene-1,11-dioneと15,20-dinor-5,7,9-labdatrien-17-oic acid)と2種の既知物質(8-drimen-14-oic acidと16,17-bisnorcallitrisic acid)について、天然有機化合物討論会で発表する。(3)今年度、マダガスカル産コーパルと中国撫順産琥珀から得た化合物を中心に脱顆粒反応を調べ、6月の日本生化学会東北支部で発表する。(4)久慈産琥珀メタノール抽出物からは、引き続きUV吸収が弱い物質やメラニン産生抑制物質などを探索していく。(5)新たに手に入れたウクライナ産琥珀やスマトラ産琥珀からも、生物活性物質を単離精製して構造を明らかにする。
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