中分子天然物の絶対立体化学を迅速に決定すべく結晶スポンジ法の適応方法について検討した。分子量1000を越える天然物を用いて検討を行ったが、そのままではソーキングが困難であり、分解及び誘導化する必要があった。分解物での測定結果から分子量400から500前後で結晶スポンジへのソークングが困難になってくる傾向があった。 本研究課題で行った実験結果から1級及び2級水酸基に保護機の導入、分解反応により分子量400前後の誘導体にし、対象物が結晶スポンジの中心付近までソーキングされるよう、Lab機で測定可能な範囲内で、できるだけ小さな結晶スポンジを用いる事により構造決定が可能になると考えている。
|