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2023 年度 研究成果報告書

生物活性ハイブリッド分子の創製を指向したアゾメチンイリドを用いる立体多様性合成

研究課題

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研究課題/領域番号 21K05415
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38040:生物有機化学関連
研究機関中央大学

研究代表者

福澤 信一  中央大学, 理工学部, 教授 (50173331)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードアゾメチンイリド / 環化付加反応 / 共役付加反応 / キラル銀錯体 / ハイブリッド分子 / スピロヘテロ環 / イリデンヘテロ環 / イミノエステル
研究成果の概要

独自のキラル銀錯体を触媒に用いて,環状イミノニトリルとα-エノンとの反応を行うと共役付加反応が収率良く進行し,単一のジアステレオマーが最大97% eeので生成する。生成物は水素還元され対応するスピロピペリジンが合成できた。グリシンイミノエステルとα-アルキリデンコハク酸イミドとの不斉(3+2)環化付加反応で,高い立体選択的に光学活性スピロピロリジンをendo-(2,5-シス)環状付加物として得ることに成功した。これらの反応の収率や立体選択性に対するアゾメチンイリド前駆体やアルケンの置換基の電子的および立体化学的影響は限定的であり多種多様の反応基質が使用できる。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

二つ以上の異なる生物活性部位を組み合わせて新たな生物活性分子を探索する分子のハイブリッド化が注目されている。1,3-双極子環化付加反応の立体化学の制御はハイブリッド分子の立体多様性合成へとつながり,医薬品の発見確率が向上できる。本研究では,独自のキラル銀錯体触媒を用いることで,鎖状および環状アゾメチンイリドと活性アルケンとの共役付加および1,3-双極子環化付加反応により多置換スピロピロリジンの髙立体選択的合成に成功した。多様なアゾメチンイリドとアルケンとの組み合わせによりピペリジンハイブリッド分子の多様合成が可能なことを示したことは有機合成および創薬化学に新手法をもたらしたことで意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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