イネ3量体Gタンパク質複合体を構成するコアサブユニット遺伝子は7種類である(α、β、γ1~γ5)。本研究は、サブユニットをコードする遺伝子の変異体が示す表現型の特色を、タンパク質レベルで解析した。 Gγ3ヌル変異体(GS3)は、Gγ3がないので、βγダイマーが形成できず、自由なGαが増えたことによりGシグナリングが活性化し、種子形が大きくなると考えた。Gγ3部分欠失変異体(Mi)は、細胞膜上に、大量の変異型Gγタンパク質が蓄積し、この大量の変異Gγと大量のGβによる、大量のβγダイマーで、Gαは3量体を形成し(抑制型)、Gタンパク質シグナリングが抑制されている可能性が示された。
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