植物は自身の免疫を負に調節する因子(内生サプレッサー)を備えている。これまでに、シロイヌナズナからの精製を進め、その1つが CEP5 ペプチドであることを明らかにした。実際、化学合成した CEP5 ペプチドで処理した植物体では MAMP 誘導性の ROS 生成やカロース生成は抑制され、本来感染しない不適応型菌による感染が成立する。本研究課題では、シロイヌナズナの CEP ペプチドのうち、グループⅠ(CEP1-12)およびグループⅡ(CEP13-15)から CEP1、3、5、グループⅡから CEP14 を合成し、これらの免疫や成長に対する作用の冗長性と特異性について示した。
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