研究課題/領域番号 |
21K05601
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
大島 一里 佐賀大学, 農学部, 教授 (00176869)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ウイルス進化推進力 / 新興病原ウイルス / 植物ウイルス / 拡散年代 / 世界地図 / 日本地図 |
研究実績の概要 |
昨年度と同様に,これまで応募者が独自に蓄積してきた情報に加えて,農作物や人の移動経路を考慮しながら,ウイルス病原体が起源地から世界中に拡がるハブ地となる発生中心にどのように移動し,その後世界各地域にどのように拡散したのか,また我が国にどのような経路で侵入したのか,我が国内でどのように循環しているのかなど,最終的には地球規模や全国規模での視点から明らかにすると共に,これまで課題として残されてたウイルス病原性進化に関わった推進力の爆発年代をウイルス種並びに属レベルまで明らかにして,次のステップとなる病原体の未来進化予測の基盤を構築することを目的とした。 ポティウイルスのウイルス種の代表的な種としてジャガイモYウイルスやカブモザイクウイルス(TuMV)の大量のゲノム情報を用い, TuMV の分子系統グループ,そしてポティウイルス属全体に焦点を当て,突然変異,組換え,再集合の進化推進力そして宿主適応などの分子進化について進化速度から爆発年代進化や拡散を地球規模で分析した。今年度は特にカブモザイク分子系統グループのTuMVの我が国の集団に焦点を当て補足しなければならないウイルスゲノムの塩基配列の決定を行った後,分子疫学的・進化的な新知見をもとに爆発年代を伴う病原性進化を分析評価し,我が国の集団について地球規模での農作物の伝播,人の移動及び農業の発達に関わる総合的な考察を行い,応募者が独自にこれまで積み上げてきたゲノム情報を合わせて未来の病原体の未来進化予測の基盤構築のアプローチを行った。具体的にはポティウイルスのカブモザイクウイルスについて我が国内での拡散や侵入年代の推定を行い,植物ウイルスとしてこれまでにない膨大な集団を用いて解析し,投稿論文として公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた投稿論文が,受理された。
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今後の研究の推進方策 |
投稿予定の論文の進化学的な解析をさらに推進し,目的としているウイルス進化推進力分析から未来進化予測の基盤を構築するためのアプローチを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在オープンアクセス誌に投稿予定があり,受理後に投稿料として使用予定である。
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