疎水化されたセルロースパウダーが表面に吸着している微小な水玉のことをセルロース液体ビー玉と呼ぶ。本研究では、セルロース液体ビー玉の形成条件およびその特性を解明するため、液体ビー玉の形成を制御する因子の解明、および特性評価を行なった。その結果、原料セルロースの起源やサイズに関係なく、液体ビー玉を容易に調製することができ、液体ビー玉の形成には内部液相の性質(表面張力)が大きく影響することが判明した。液体ビー玉は崩壊させずに互いに接触が可能な一方で、分裂や合一ができること、適切な状況下で押し潰せば外殻セルロースおよび内部液を分離してそれぞれ再利用可能なことが明らかとなった。
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