研究課題
基盤研究(C)
淡水中の鞭毛虫寄生稚魚を海水へ移すと、既に移行前海水適応能の低下していた一部の稚魚が死亡したため、淡水中の鞭毛虫寄生は、降海後サケの初期減耗要因となることが示唆された。海水中稚魚の鞭毛虫総合的防除技術として、特許飼料2%添加飼料の給餌及びオキソリン酸20mg/kg・日 5日間の投与が有効と判断した。
魚類生理学
・鞭毛虫が検出された孵化場に対し、淡水中稚魚への本虫の寄生が降海後サケの初期減耗要因となる可能性を説明し、注意喚起を促すことにより、現場で本虫の防疫について意識を高めることができた。・開発した総合的防除技術は、サケ海中飼育事業で鞭毛虫の有効な対策として活用できる可能性がある。