研究課題/領域番号 |
21K05754
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高井 則之 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00350033)
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研究分担者 |
間野 伸宏 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (10339286)
柴崎 康宏 日本大学, 生物資源科学部, 助教 (30750674)
桑江 朝比呂 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, 領域長 (40359229)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 外来生物 / アメリカザリガニ / 食害 / 生態系 / エドワジエラ / 印旛沼 / DNA分析 / 安定同位体比 |
研究成果の概要 |
カミツキガメの摂餌生態が内水面漁業に及ぼす影響を検討するため,千葉県印旛沼流域で捕獲された個体の胃内容物分析,炭素・窒素安定同位体比分析,及び消化管内の病原体検査を実施した.カメの胃内からは水産有用種の淡水魚も検出されたが,アメリカザリガニの検出頻度が際立って高かったことから,本水域ではザリガニが餌生物として最も重要であると推察された.安定同位体比分析の結果,狭隘な河川・農業水路がカメの摂餌場として重要であることが示唆された.病原体検査の結果では,魚病細菌Edwardsiella ictaluriがカメの消化管から検出されたことから,カメが魚病を拡散する媒介者になっている可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
水族生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃内容物分析と安定同位体比分析の結果から,本水域ではアメリカザリガニがカミツキガメの餌生物として最も重要であると推察された.カメの胃内からは他にも多くの外来生物が検出されており,印旛沼流域に「外来生物食物網」ともいうべき独特の食物網が形成されていることが示唆された.こうした水域では,特定の外来生物の個体数制御対策が実施されることにより食物網のバランスが崩れ,生態系の保全や水産資源の持続的利用の妨げとなる可能性がある.「外来生物食物網」の特性を解明することは,内水面漁業資源の持続的・安定的利用に資するものと期待される.
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