キタムラサキウニCOUP-TFの発現ベクターを動物細胞に導入しレポーターアッセイ系を構築した。ウニ生殖巣中の総脂質をシリカゲルクロマトグラフィーにより4つに分画した。4つのフラクションの内、Fraction 2がCOUP-TFの活性を高めた。さらに、Fraction2にはレチノイン酸が含まれていないことが明らかになった。このことから、ウニ生殖巣の総脂質中にはレチノイン酸以外のCOUP-TFのリガンドが存在する可能性が示された。さらに生体でMYP遺伝子を誘導できるか生殖巣器官培養系を用いたがMYP遺伝子の誘導はできなかった。今後Fraction2をさらに分画し添加実験する必要性が残された。
|