研究課題/領域番号 |
21K05798
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
西村 めぐみ 共立女子大学, 国際学部, 准教授 (20641286)
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研究分担者 |
JOSHI Abhay 大東文化大学, 経済学部, 准教授 (30587671)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 作付作物のポートフォリオ選択 / 農法選択 / 収量変動リスク / 価格変動リスク / 作付作物選択が農法選択に与える直接的影響 / 作付作物選択が農家の所得に与える間接的影響 / 農法選択が農家の所得に与える直接的影響 / 農家の所得を最大化する作付作物選択と農法選択 |
研究実績の概要 |
本研究は、農家が最終的に得る所得は、天候や市場環境などの外的要因だけではなく、作付、収穫、 販売までの間、自らが下す意思決定という内的要因にも左右されることに着目する。具体的に、本研究は、農家にとっての最初の意思決定である作付作物の選択と、次の意思決定である農法選択という最初の2つの重要な意思決定に焦点を当て、以下の3つを明らかにすることを目的としている。①農家の人口統計学的・経済的特性が、2つの意思決定に与える影響を明らかにすること、②最初の意思決定が次の意思決定に与える影響を明らかにすること、 ③農家に所得増加(変動減少)をもたらす最適な作物選択と農法選択の戦略を示すことである。 この研究目的を達成するために、研究分担者が長年調査を行うインドでデータを収集し、構造方程式モデリング(GSEM)という方法を用いて分析を行うことにより、2つの意思決定の背後にある決定要因と、2つの意思決定の関係、2つの意思決定が最終的に得る所得に与える直接的・間接的影響を推計する。 2021年度は、研究を遂行するために、農家の2段階の意思決定を分析するための理論モデルの構築と、インドのアウランガ―バード郊外の農家からデータを収集するための質問票作りを先行研究を参考にしながら行った。質問票には、農家から作付作物、作付面積、農法選択、収穫量、所得などの項目に関して正確な情報を得るために必要な質問項目の選定、及び、農家の意思決定が意味することを分析するために農作物ごとの収量変動リスクと価格変動リスクの暫定値を設定することを行った。2021年度は、作成した質問票を用いて第1回のデータを収集する予定する予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大により、現地でのデータ収集することは叶わなかった。しかし、データ収集以外の計画については計画通り実施することが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度は、農家の作付作物選択と農法選択という2段階の意思決定を分析するための(1)理論モデルの構築と、(2)これらの意思決定に関してデータを収集するための質問票の作成、そして(3)第1回目のデータ収集をインドで行うことを計画していた。(1)理論モデル構築と(2)質問票に関しては計画通り完成したが、新型コロナウィルス感染拡大により、(3)現地で第1回データを収集することは断念せざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、インド農村でのデータ収集が必要なため、現地への渡航が可能になり次第渡航しデータを収集する方針である。研究者が直接渡航不可能な場合は、現地の協力者にデータ収集を依頼することとする。いずれの場合においても、現地の協力者、アンケートに協力して下さる農家の生命第一という原則を厳守して研究を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大により、インドアウランガーバード郊外の農村においての現地調査を断念せざるを得なかったため差額が生じた。しかしながら、現地調査可能になり次第、計画通り支出して研究を実施する。
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