運動性乳酸菌の分離がサンプル依存的ではあるもののマルチウェルプレート法でも運動性乳酸菌を分離することができることを示した。さらにサンプル依存的である課題を解決する方法として L. vini JCM 14280T の fliG 遺伝子の配列をもとに設計したプライマーを使用した PCR がサンプルのスクリーニングに有用である可能性を示した。 ブドウの自然発酵液中に生息する酵母には、属種および株レベルで地域差が認められること、またその違いはワインの香味成分に異なる特徴を与えることが明らかになった。ワイン醸造において、「その土地の特徴」を持つテロワールを反映したワインを作ることが出来る可能性が示された。
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