本研究では、家庭用を想定した小型浄化槽の低炭素化を実現するために、独自設計の流体混合器を用いたマイクロバブルとプラズマを融合した促進酸化法を提案し研究を行ってきた。その結果、放電部の電極形状はエッジとその数を増やすことが有効であること、印加電圧よりもパルス数が酸化処理へ優位に働くことが分かった。また、処理液に人工海水を用いた場合、電気伝導率が増加することと発生する気泡径が小さくなることから、水道水の場合に比べて2倍程度高い電圧を印加しなければプラズマ生成に至らないことが明らかとなった。さらに、供給気体については、アルゴンガスのみならず空気においても、60分の処理で酢酸の分解が確認できた。
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