研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的はブロイラーで高発現する異常硬化胸肉の発現と胸肉内血管との関わりを調査することである.異常硬化胸肉を発現した個体は胸肉内の胸鎖動脈の形成が不十分であることが明らかとなった.そのため,胸肉内を原因として血管形成不良により低酸素状態となることで異常硬化胸肉を発現する要因である酸化ストレスを生じることを明らかとした.
食肉科学
国内外問わず,最も食されている肉種はブロイラーであり,ブロイラーの数%が異常硬化胸肉を発現し,商業的価値を損なうために廃棄されている.本研究で明らかとしたブロイラー胸肉の血管形成不良は異常硬化胸肉の発現させないために必要な基礎的な知見となり,今後の研究の展開を大いに期待できる成果である.