離乳育成豚を24時間不断給餌の条件で飼育すると、空腸の時計遺伝子とグルコーストランスポーターのmRNA発現量が日内変動した。この実験では明期の飼料摂取量が高かったので、これらの遺伝子発現の日内変動が、光環境あるいは飼料摂取、どちらの影響を受けたのか明確にできなかった。本研究では、明期限定給餌と暗期限定給餌で、それぞれの遺伝子発現の日内変動に12時間のずれがあり、とくに末梢組織では飼料摂取の影響を強く受けることを明らかにできた。また、腸内細菌叢にも飼料摂取による日内変動を観察した。これは、腸内細菌叢の代謝産物にも日内変動があり、ひいては、宿主ブタへの影響にも日内変動があることを示唆している。
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