研究課題/領域番号 |
21K05916
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
森 崇 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (40402218)
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研究分担者 |
酒井 洋樹 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (40283288)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | microRNA / RNase rasistance / angiosarcoma |
研究成果の概要 |
mature miR-214よりも高いヌクレアーゼ耐性を示す合成miR-214(miR-214/5AE)の抗腫瘍効果を、犬血管肉腫(HSA)モデルマウスを用いて検討した。miR-214/5AEを腹腔内投与したマウス(5AE群)は、腹腔内播種の数が有意に少なかった(数の中央値:72.5対237.5;p<0.05)。5AE群は、非特異的miR群に比べて、p53と切断型カスパーゼ3の発現が増加し、Ki-67陽性細胞の割合が有意に低かった。これらの結果により、miR-214/5AEの腹腔内投与がアポトーシスを誘導し細胞増殖を抑制することにより、HSAモデルマウスにおいて抗腫瘍効果を示すと考えられた。
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自由記述の分野 |
獣医臨床腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNA製剤開発におけるハードルのひとつは,生体内でのRNaseによる失活である。本研究で人工合成したmiR-214/5AEはRNase耐性を示すことから,生体内投与による効果が期待される。本研究で用いるアミノエチル基およびO-メチル基による化学修飾およびPassenger鎖の 塩基配列の改変は、他のmiRNAにも応用可能である。そのため、本研究結果は他の疾患でのmiRNAを用いた治療に応用することができるため、その意義は大きい。
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