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2023 年度 研究成果報告書

家禽チフス発症に寄与する新規病原因子RatAの機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K05926
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

岡村 雅史  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70374775)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードサルモネラ / 病原因子 / 家禽チフス
研究成果の概要

鶏生体内で強く発現するSGの遺伝子の1つであるratAを欠損したSGΔratAの鶏に対する病原性が野生型と比較して著しく低下したことから、ratAがSGの病原性に寄与していることを明らかにした。しかし、その相補株の鶏における病原性は野生型レベルまで復帰しなかった。そのため、ratAの下流遺伝子であるratBおよびshdAの発現抑制の可能性に着目した。各遺伝子を欠損したSGΔratBおよびSGΔshdAについても鶏における病原性を調べたところ、いずれもSGΔratA変異株ほどの病原性の低下は認められなかった。すなわち、これら2遺伝子の病原性への関与はratAと比較して部分的であると考えられた。

自由記述の分野

獣医微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

同じサルモネラ属菌のネズミチフス菌(ST)では、ratAが STのマウス腸管腔内での生存に関わることが分かっている。しかし、本研究成果により、同じ遺伝子が宿主と血清型の組み合わせによって発症機序において果たす機能が異なることが分かった。このことは、発症機序に関わる新たな病原機構を標的とする家禽チフスの新規予防法の開発につながるだけでなく、サルモネラ感染症全般の発症機序解明の端緒となり、それらの新規予防法の開発に向けた基盤となる。

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公開日: 2025-01-30  

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