鶏生体内で強く発現するSGの遺伝子の1つであるratAを欠損したSGΔratAの鶏に対する病原性が野生型と比較して著しく低下したことから、ratAがSGの病原性に寄与していることを明らかにした。しかし、その相補株の鶏における病原性は野生型レベルまで復帰しなかった。そのため、ratAの下流遺伝子であるratBおよびshdAの発現抑制の可能性に着目した。各遺伝子を欠損したSGΔratBおよびSGΔshdAについても鶏における病原性を調べたところ、いずれもSGΔratA変異株ほどの病原性の低下は認められなかった。すなわち、これら2遺伝子の病原性への関与はratAと比較して部分的であると考えられた。
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