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2023 年度 研究成果報告書

ニコチン酸のGPER活性化によるイヌ肥満細胞腫抑制効果と腫瘍環境免疫学的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K05927
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関麻布大学

研究代表者

岡本 まり子  麻布大学, 獣医学部, 講師 (30415111)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードイヌ肥満細胞腫 / KIT非依存性 / 肥満細胞腫マウスモデル / ナイアシン / ニコチン酸 / ニコチンアミド / GPER / 抗腫瘍作用
研究成果の概要

イヌの癌治療特に高齢犬の場合は,外科手術の負担などを考慮すると薬剤投与に頼らなければいけない場合が多く,より耐性や副作用の少ない治療薬が求められる。研究代表者のこれまでの先行研究において、ナイアシンの投与がイヌ肥満細胞腫細胞の細胞死を誘導することが見出された。これまでにもナイアシンの抗腫瘍効果は報告されていたが,その作用を媒介する受容体としてはGPR109Aのみが着目されていた。本研究でGPR109AのみだけではなくGPERの関与を検討することでナイアシンの抗腫瘍作用機序の新たな一面を見出すことを目指した.

自由記述の分野

獣医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

報告者はこれまでに膜型エストロゲン受容体GPERの選択的アゴニストがマウスやイヌの肥満細胞腫細胞に細胞死を誘導することを見出した.さらにナイアシン(ニコチン酸,ニコチンアミド)がGPERを介して細胞内にシグナルを伝えることが報告されたため,ナイアシンによる抗腫瘍効果について検討したところ,ナイアシンが肥満細胞腫細胞の細胞死を誘導することを見出した.さらにマウス肥満細胞腫モデル系においてナイアシンの投与は腫瘍の増大を抑制しリンパ球の浸潤を促進することが示唆された.GPERの選択的アゴニストに比べナイアシンはコストが低く,さらに詳細な解析・検討を行うことであらたな治療法への提案に繋がると期待される

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公開日: 2025-01-30  

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