Bウイルス(BV)のTK遺伝子を保持した組換えHSV-1/BVTKを用いて、薬剤存在下(アシクロビル、ACV)での継代により、薬剤に対する感受性が低下した数十のクローンを獲得した。薬剤耐性に関わるTK遺伝子及びDNApoly遺伝子をシーケンスしたところ、ACV耐性HSV-1/BVTKクローンは全てのクローンでTK遺伝子には全く変異が検出されず、DNApoly遺伝子にのみ耐性変異が検出された。このことから、BVは、ACV投与において、TK変異による耐性を獲得しにくいことが示唆された。また、BVTK搭載組換えHSV-1を用いることにより薬剤感受性試験をBSL2で行える系が構築された。
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