研究課題/領域番号 |
21K05999
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
荒木 正健 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (80271609)
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研究分担者 |
吉信 公美子 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 助教 (20274730)
荒木 喜美 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90211705)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 遺伝子トラップ / マウス / ES細胞 / スーパーエンハンサー / 分化多能性 |
研究成果の概要 |
遺伝子は無いのに遺伝子トラップクローンが集積している領域を発見し、TCAA (Trap Clone Accumulated Area)と名付けました。マウスの1番染色体から19番染色体まで、及びX染色体を解析し、1104個のTCAAを同定しました。マウスES細胞で得られた実験データや、データベースの情報を用いて、TCAAの機能予測を行いました。 その結果、TCAAはES細胞の多能性維持に重要な働きをしている可能性があることが分かりました。また、ES細胞において重要な遺伝子の働きを制御しているスーパーエンハンサー231個の中の120個(51.9%)が、TCAAと一致していました。
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自由記述の分野 |
分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム上には、遺伝子では無い部分に重要な情報が隠されていることがあります。今回発見したTCAAは、本来遺伝子を捕まえる方法である遺伝子トラップで、スーパーエンハンサーの様な遺伝子の働きを制御している領域が同定できることを示しました。マウスのES細胞だから行うことができた解析ですが、ヒトゲノムにも同様な領域が隠されている可能性があり、原因不明の難病や発癌に関係している可能性もあります。
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