“籠”タンパク質は30 kDa程度の小さなタンパク質で、五角形となるように五量体を形成し、それらが12個集合することで、ホモ60量体からなる中空構造(籠)を形成する。それぞれの“籠”分子は、N末端が籠の内側にくるように自己集合しているため、対象となる標的タンパク質を“籠”タンパク質のN末端に融合させて発現することで、標的タンパク質を内包した”籠”を作製した。まずは標的タンパク質としてユビキチンおよびGFPを内包した”籠”それぞれに対して、クライオ電子顕微鏡をもちいた単粒子解析を行ったところ、それぞれの立体構造解析に成功した。
|