小胞体膜蛋白質VAPはFFAT-likeモチーフと呼ばれる多様なアミノ酸配列を結合することが知られている。この相互作用は小胞体と他のオルガネラとの膜コンタクトサイトの形成や機能に関わっている。本研究では溶液NMRによりVAPと9種類のFFAT-likeモチーフとの相互作用を解析した。その結果、FFAT-likeモチーフは解離定数が数mMでVAPのFFATモチーフ結合部位と結合すること、結合にはFFAT-likeモチーフがVAPの疎水性ポケットに結合するフェニルアラニンおよびアラニン残基を持つことが重要であることが分かった。また小さい化学シフト摂動を解析するためのソフトウェア開発を行なった。
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