ヌクレオソームとFACTのMIDドメインの複合体の解析により、ヌクレオソームのヒストンH3のN末端テールが、ヒストンコアに巻き付いている2本のDNA2重鎖間に結合した状態を可視化した。リモデリング因子CHD8とヌクレオソームの複合体の単粒子解析結果、FACTの系より高い分解能(3.9 オングストロム)が得られたがヒストンテールかは可視化されないため、この系ではテールはヌクレオソーム本体から離れ溶液中に展開していることが推察された。この他、結核菌の休眠現象に関わり、全長の半分が天然変性領域を占めるMDP1とDNA、リボソーム等から形成される複合体のクライオ電顕による解析を行った。
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