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2023 年度 研究成果報告書

CD77によるヒトBリンパ球の活性化制御機構

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06074
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

竹松 弘  藤田医科大学, 医療科学部, 教授 (80324680)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードB細胞 / 胚中心 / 獲得免疫 / 糖脂質 / シグナル伝達
研究成果の概要

胚中心B細胞で特異的に発現誘導される糖脂質CD77に関して、その機能的な解析を行うため、B細胞抗原受容体(BCR)シグナル伝達に対する影響を調べた。細胞には、CD77生合成酵素遺伝子A4GALTの野生型や変異型を用いて、異なる糖脂質発現プロファイルを持つ細胞を樹立し、その糖脂質の違いを元に、機能を解析した。
CD77はSignal capacitorとされるアダプター分子であるが、ヒトB細胞のBCRシグナルにおいては、CD19の糖鎖発現を変化させ、CD19およびその下流でのシグナル伝達を抑制する活性を持つことヶ明らかとなり、そのために必要となるN結合型糖鎖付加部位も明らかとなった。

自由記述の分野

糖鎖生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

胚中心においてB細胞は活性化して、抗原特異的な獲得免疫応答がおこる。そのため、胚中心でのB細胞活性化の制御が、獲得免疫応答の制御であるとも言える。本研究では、これまで機能的な裏付けはないものの、胚中心B細胞の検出に用いられてきたCD77の機能的な解析を行った。CD77はBCRシグナル伝達制御因子であり、その制御がシグナル伝達におけるアダプター分子として働くCD19を介する者であることを明らかとした。CD19の糖鎖がその制御活性に関わる事など新たな制御機構の解明にも繋がったので、獲得免疫応答の制御に関わる重要な知見であると言える。

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公開日: 2025-01-30  

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