光合成光化学反応は、低密度の太陽光エネルギーを効率的に還元力に変換するため、光合成生物は集光性色素複合体を進化させてきました。光化学系Iには約100分子のアンテナクロロフィルが結合しており、そのうち約10%は長波長側に吸収帯を持つred-クロロフィルです。本研究では、シアノバクテリアA. platensisを用いて光化学系Iの単量体、二量体、三量体の高純度単離精製を行い、蛍光帯の変化を観測しました。さらに、クロロフィルfを結合した光化学系Iについても解析を進め、特定のクロロフィルの構造機能を解明するための生化学的手法と分光学的手法を組み合わせた研究を行いました。
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