NMR相互作用解析から分子間の結合親和性を算出する新たなプログラムを2つ開発し,GRB2-SOS1,Drk-Sosの相互作用解析に適用した.その結果,GRB2とDrkのN SH3ドメインがCSH3よりSOSと強く結合することを明らかにした.ここから,GRB2,DrkによるSOS分子認識モデルを提案し,GRB2-SOS1によるLLPS形成機構に新たな洞察を得た.加えて, multi-state立体構造計算法を用いて,GRB2の溶液構造を解析し,2つのドメインが一体となり1つが独立して運動していることを解明した.さらに,GRB2とSOS1のみによるLLPS形成を発見し,溶液NMRを用いて解析した.
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