皮膚病では体細胞突然変異が原因となり生じるモザイク変異疾患が数多く見られる。これらの疾患モデルマウスを作製し発症機構を調べるためには、表皮細胞の(全部ではなく)一部だけに遺伝子ノックアウトまたは変異を導入し、かつその細胞を蛍光標識して解析する必要がある。本研究ではCreとCRISPR/Cas9の系を組み合わせることによって、頻度は稀であるが、一個の細胞内では確実にCre反応が起きるeditedCre(edCre)システムを開発した。この新規手法が正しく機能することは、レポーター細胞を用いた蛍光顕微鏡による解析だけでなく、次世代シーケンサーによる解析により示すことができた。
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