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2023 年度 研究成果報告書

簡便なリボソームインタラクトーム解析法によるMyc依存的ながん原リボソームの同定

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06138
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43060:システムゲノム科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

吉川 治孝  徳島大学, 先端酵素学研究所, 助教 (60709567)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード特殊化リボソーム / サイズ排除クロマトグラフィー / プロテオミクス
研究成果の概要

リボソームは生物に必須の細胞内翻訳装置である。がん細胞はリボソーム合成を活性化させてリボソーム量を増やし、その成長と増殖に必要なタンパク質量を確保する。転写因子Mycはリボソームの全構成成分の遺伝子転写等を介してリボソーム量の増加に寄与する。本研究では、Mycによるリボソームの質的変化とそれに起因する翻訳能の変化も細胞がん化に関わるのではないか?という仮説のもと、Myc依存的なリボソームとの相互作用タンパク質の変化を系統的に解析することで、Myc依存的かつ特異的リボソームの分子実体の解明に取り組んだ。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

細菌感染症の治癒などに大きく貢献してきた抗生物質は、現代の医療においてはなくてはならないものである。その抗生物質のほとんどはリボソームによるタンパク質合成を阻害することで細菌の増殖を抑制する。つまりリボソームの機能阻害は有用な薬剤標的の一つである。Mycが高発現している腫瘍は全体の約7割に及ぶ。本研究で明らかにされたMyc発現依存的かつ特異的リボソームはがん細胞特異的な翻訳メカニズムについての理解を深め、Mycを高発現する腫瘍において新しい治療戦略の構築にも展開できると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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