研究成果の概要 |
Gタンパク共役型受容体(GPCR)とペプチドの配列を入力として相互作用を予測する機械学習モデルを用い、相互作用に寄与する残基を推定できる手法、IDL Scoreを開発した。本手法を用い、MRGX2、およびMRGX1の各特異的リガンド認識(SP, BAM)に重要な残基を推定した。推定した残基を変異することで、本来活性のないSP-MRGX1ペア、BAM-MRGX2ペアで活性化する変異体を見出した。さらに、これら相互作用因子の変異に基づいて他の種のオーソログの活性の進化過程を解明した。以上からIDL Scoreは活性に関わる残基だけでなく、受容体の進化における機能獲得の推定も可能であることを示した。
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