小胞体-ミトコンドリア接触領域は、カルシウムイオン輸送や脂質輸送などの細胞活動においての重要な役割を果たしていることが明らかにされてきているが、生細胞中でのダイナミクスの解析は進んでいない。本研究では、2量体型蛍光タンパク質を利用したプローブを用いてその接触領域のライブイメージングを行い、生細胞中での接触領域の生成・消滅や運動性を解析した。接触領域は定常状態においても動的な性質を有するが、細胞がリガンド刺激や機械刺激を受容した際、接触領域が生成・拡大しミトコンドリアへのカルシウムイオン移行が増強されていた。すなわち、接触領域の形態修飾により領域での機能調節が行われていることが示唆された。
|