上皮細胞間の密着結合は、細胞間の物質透過性を制御することのよってバリア機能を担っています。細胞の動きや張力変化によって密着結合はつねに微細な破綻を生じていますが、それを修復してバリア機能を維持している仕組みは不明でした。本研究で、膜タンパク質EpCAMが密着結合の材料であるクローディン7と結合してバソラテラル膜上にプールしていること、破綻部位ではMASPセリンプロテアーゼファミリーがEpCAMを切断してクローディン7を供給し密着結合を修復していることが明らかになり、上皮組織のバリア機能を維持する仕組みの一端が解明できました。
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