クラスリン被覆部位には、多種のタンパク質が局在し、膜受容体のエンドサイトーシスを引き起こしている。これらのタンパク質の局在は、免疫電子顕微鏡や超解像顕微鏡法で観察されてきが、それらの分子群の局在は、同一のクラスリン被覆部位では比較されてこなかった。そこで本研究では、多色超解像顕微鏡法によって、クラスリン被覆部位での内在性タンパク質の空間分布を明らかにした。そのために抗血清から標的に結合解離する蛍光プローブの作製方法を開発した。そして、同一のサンプルで8つの内在性標的分子の超解像可視化に成功し、EGF刺激に応じてEGFRとGrb2の共局在する特定の領域を発見した。
|