研究課題
基盤研究(C)
肥満は2型糖尿病、脂肪肝、脂質異常症などのリスク要因であり、健康寿命を延ばすためにはその予防が重要である。褐色脂肪細胞は中性脂肪を熱エネルギーに変換して消費することで、肥満防止に寄与する。本研究では、ミトコンドリア動態制御因子が褐色脂肪細胞の分化を制御する転写因子の活性化を調節することを見出した。さらに、褐色脂肪細胞の分化を制御するミトコンドリア動態制御因子の機能ドメインを同定することができた。本研究は、ミトコンドリア動態制御因子による褐色脂肪細胞の分化制御機構の一端を解明した。
細胞生物学
本研究は、ミトコンドリア動態制御因子が褐色脂肪細胞の分化を制御する機構の一端を解明し、分化を制御する機能ドメインを同定した。ミトコンドリア動態制御因子の特定の機能ドメインをターゲットとした低分子化合物の開発は、褐色脂肪細胞の活性化を介した肥満に対する予防・治療薬の創薬につながる可能性がある。これにより、肥満や関連する代謝疾患に対する新たな治療アプローチの確立、そして健康寿命の延伸に寄与することが期待できる。