| 研究課題/領域番号 |
21K06216
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 基金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
|
|---|
| 研究機関 | 島根大学 |
|---|
研究代表者 |
中川 強 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (30202211)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
| キーワード | 気孔 / 孔辺細胞 / 孔辺母細胞 / 受容体型キナーゼ / 細胞極性 / シロイヌナズナ / ロイシンリッチリピート |
|---|
| 研究成果の概要 |
MUS受容体型キナーゼは孔辺母細胞分裂前に発現して孔辺細胞の極性確立に働くと推察されている。本研究課題では、MUS受容体型キナーゼ信号伝達系構成因子の探索を行い、信号伝達分子機構の解明を進めた。ロイシンリッチリピート（LRR）受容体型キナーゼが他のLRR受容体タンパク質と複合体を形成して働く例が知られているため、シロイヌナズナLRR受容体タンパク質遺伝子について、プロモーター：レポーターを用いた半網羅的発現解析を行い、気孔系譜で発現を示す遺伝子の探索を行った。その結果、AtExLRR1、AtExLRR3、AtExLRR9と名付けた遺伝子が気孔系譜で発現していることを見出した。
|
| 自由記述の分野 |
植物分子遺伝学
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球環境にとって植物による光合成は重要な意味を持つ。光合成における植物内外のガス交換は気孔を通じて行われている。気孔形成、つまり葉の表面に孔をあけるためには、孔辺細胞が特殊な形となり、さらに2つの孔辺細胞が対称的に配置されなければならない。そのため孔辺細胞形態構築メカニズムの理解は植物発生分野における学術的意義に加え、地球環境にも深く関わる社会的意義を持つものである。本研究で着目しているMUS受容体型キナーゼ信号伝達系は、細胞板という植物に特有な分裂面形成を利用した巧妙な仕組みが使われている。生命活動の多様性の理解につながることからも社会的意義を持つものである。
|
