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2023 年度 研究成果報告書

栄養成長期から生殖成長期への移行における核ゲノムDNA周辺の動態変化の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06225
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44030:植物分子および生理科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

渡邊 雄一郎  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60183125)

研究分担者 阿部 光知  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20343238)
都筑 正行  高知大学, 総合科学系生命環境医学部門, 講師 (40845616)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード成長期変換 / マイクロRNA / プロセッシング / シロイヌナズナ
研究成果の概要

植物が成長する過程には、からだを大きくしていく過程である栄養成長と次の世代につながる細胞を作る生殖成長の二つがある。栄養成長から生殖成長を行うタイミングを調節することは、植物が環境変化に対抗して確実に子孫を残す上で重要である。そのためにはさまざまな遺伝子の発現の切り替えが重要で、その分子レベルでの切り替え機構には未知の点が多い。今回の研究によって発現調節因子であるマイクロRNAが形成される(プロセッシングを受ける)部位は核質の中でかなり散在していた。従来の報告では核内で数個の顆粒状構造に局在するとされていたが、その生物学的な存在意義については再検討が必要であることが明らかとなった。

自由記述の分野

植物分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物は動きがないという見方から、細胞内のダイナミクスや自分の遺伝子の発現は非常に緩慢であるように思われている傾向がある。しかし個体としては動けないが、植物の細胞レベルや自らの遺伝子の発現調節ということに目を向けると、非常にダイナミックに活動をしていることがわかる。植物細胞内で環境応答や発生の過程で見せる遺伝子発現の切り替え機構を知るには、研究解析のためであっても本来植物が行なっている状況に近づける必要があり、研究対象としたい一つのタンパク質に注目するあまり、過剰に細胞内で作らせると、細胞内で本来と異なる挙動を示す可能性が明らかとなった。

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公開日: 2025-01-30  

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