単細胞紅藻シゾンにおける、一回膜貫通型細胞膜受容体タンパク質の発現・精製方法の検討をおこない、昆虫培養細胞-バキュロウィルスを用いた発現系を利用することで、立体構造解析に向けたタンパク質結晶化スクリーニング、タンパク質間相互作用解析に十分な品質のタンパク質を得ることができた。また、カイコ幼虫-バキュロウィルスを用いたタンパク質発現系も検討し、昆虫培養細胞を用いては困難だったタンパク質を発現させることにも成功した。このことから、植物タンパク質研究においても、カイコ幼虫-バキュロウィルスを用いたタンパク質発現系は昆虫培養細胞発現系の代替手法として使用できることが示された。
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