• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

テルペンを鍵とした海底下微生物間相互作用「ブラックボックス」ロック解除機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K06336
研究機関高知大学

研究代表者

Ulanova Dana  高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 講師 (70610129)

研究分担者 諸野 祐樹  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 上席研究員 (30421845)
若松 泰介  高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 准教授 (60597938)
尾仲 宏康  学習院大学, 理学部, 教授 (80315829)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードテルペン / 微生物 / 相互作用
研究実績の概要

微生物は陸上及び水圏などの様々な環境に豊富に存在しているが、彼らは必ずしも単独で生活をしているわけでなく、様々な微生物や動植物と相互作用を取りながら生息している。しかし、海底下の微生物間相互作用については、不明な点が多い。本研究では、陸上・海洋微生物間の相互作用に重要な役割を持つテルペン系天然物(微生物の産物)を基軸に、海底下微生物に生産されたテルペンの同定とその作用の調査を行い、海底下微生物間相互作用に関しての知見を得ることを目的とする。
昨年度には、本研究に確立した分析手法の効率(揮発性化合物の回収・分析の効率)を調べた。本年度には、実験データを解析し、回収・分析法による揮発性化合物の測定結果が異なると示唆した。現在、データまとめを行っている。
更に、海底下堆積物由来DNAライブラリーを用い、テルペン系天然物により海底下細菌の遺伝子発現誘導を解析したが、発現誘導が検出できなかった。検出できなかった理由は①本サンプルにテルペンにより誘導される遺伝子が存在していない、または②DNAライブラリーには今回使用した実験条件が合わない、であると考えている。現在、新たな実験条件が検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

誘導発現スクリーニング法を用い、テルペン系天然物による海底下微生物における遺伝子の発現誘導をできなかった。

今後の研究の推進方策

誘導発現スクリーニング法の条件を検討し、テルペン系天然物による海底下微生物における遺伝子の発現誘導実験を続ける。確立した培養・産物採取・分析手法による海底下微生物の揮発性有機化合物の調査を続ける。
また、揮発性有機化合物の回収・分析法に関するデータをまとめ、学術論文原稿を執筆する。

次年度使用額が生じた理由

実験条件が検討及び論文原稿作成に時間が必要のため、経費を繰越し、本年度に研究を続ける。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] オランド生態学研究所(オランダ)

    • 国名
      オランダ
    • 外国機関名
      オランド生態学研究所
  • [学会発表] Frequency and diversity of chemical interactions in marine invertebrate-derived bacteria2023

    • 著者名/発表者名
      Ulanova D., Matsubara Y. Sakurai T.
    • 学会等名
      The 36th JSME & The 13th ASME conference
    • 国際学会
  • [学会発表] The suppression of antibacterial activity in co-cultures of marine bacteria2023

    • 著者名/発表者名
      Hirano A, Ulanova D
    • 学会等名
      JSBBA KANSAI 10th Student Forum

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi