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2021 年度 実施状況報告書

睡眠の自然免疫機能への寄与解明のための実態調査および発展的介入試験

研究課題

研究課題/領域番号 21K06365
研究機関東京工科大学

研究代表者

榎本 みのり  東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (60415578)

研究分担者 北村 真吾  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部, 室長 (80570291)
伊藤 さやか  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (80516310)
廣田 雅子 (川戸洞雅子)  東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (30734719)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード睡眠
研究実績の概要

本研究では地域住民において、睡眠調査と免疫機能の関連および特性を明らかにすることを目的としている。そこで、在宅において多数の被験者に対して簡易に睡眠/覚醒パターンを記録するために前準備として、腰部に装着する活動量計(FS-760, 株式会社アコーズ)のアルゴリズムを小児において作成し、その妥当性を検討した。作成したアルゴリズムはz = 0.108294 x-2 + 0.147294x-1 + 0.230126 x + 0.099353x+1 + 0.059580x+2で、zが1より大きくなった場合はそのエポックは覚醒と判定できるように設定した。1エポックは1分で、x-2, x-1, x, x+1, x+2にはxを当該エポックとしてその前後2エポックの活動強度をそれぞれ代入する。睡眠時の活動量は成人と小児おいて有意な違いがあり、小児と成人ではそれぞれvalidationした睡眠/覚醒判定アルゴリズムを使用する必要があることが明らかとなった。この内容については第46回日本睡眠学会で発表し、査読付き英文誌に投稿中である。
同時に、睡眠特性を調べる事前準備として、睡眠状態のパイロットデータを質問紙を使って24名で採取した。その結果、このデータの被験者では休日と平日の睡眠時間にあまり差はなく、どちらの日も入眠にかかる時間も平均22±17.9分であった。入眠時刻はばらつきが大きく、もっとも早い人は午後9:30、もっとも遅い人は午前10:00、起床時刻ももっとも早い人で午前2:30、もっとも遅い人は午後7:00であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍により、地域住民における採血を含めた本研究のデータ採取の遂行が困難であった。

今後の研究の推進方策

地域住民を対象に活動量計、採血、質問紙による睡眠および免疫機能の横断調査を行い、2022年度から2023年度にかけて介入縦断研究を行う。介入縦断研究の対象被験者は横断調査の睡眠習慣から睡眠時間不足、睡眠問題のある人を抽出する。

次年度使用額が生じた理由

2021年度、約100名の被験者を募り採血を含めた横断調査を行う実験計画であったが、コロナ禍により採血を行う被験者を募ることができなかったため、謝金と消耗品費に次年度使用が生じた。2022年度は感染対策をしっかりととった上で採血を含めた実験参加に同意頂ける被験者を募集し、実験を行う予定である。予算は、未使用分と次年度分を合わせて、被験者謝金および採血関連等の消耗品費などに使用する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 小児用アクチグラフの睡眠/覚醒判定アルゴリズムの作成とその妥当性の検討2021

    • 著者名/発表者名
      榎本みのり、北村真吾
    • 学会等名
      日本睡眠学会第47回定期学術集会
  • [学会発表] アクチグラフィを使用した睡眠評価2021

    • 著者名/発表者名
      榎本みのり
    • 学会等名
      日本睡眠学会第47回定期学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 小児のアクチグラフィには独自の睡眠/覚醒判定アルゴリズムが必要か?2021

    • 著者名/発表者名
      榎本みのり、北村真吾
    • 学会等名
      第82回日本生理人類学会学術大会

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公開日: 2022-12-28  

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