本研究では大脳の代表的な長距離投射である脳梁投射細胞をモデルとして、投射先特異的な神経回路の形成機構、特に神経活動依存的な回路形成機構を明らかにすることをめざした。(1)回路形成期に脳梁投射細胞同士が特異的サブネットワークをつくり、その同期活動を使って投射先特異的回路がつくられる可能性を検証した。(2)活動依存的な脳梁投射に係わる自発神経活動の分子基盤として、イオンチャネルに注目し、どのイオンチャネルが関わるか、そのチャネルの機能操作は活動依存的メカニズムを介して脳梁投射を阻害しうるかを検証した。
|