本研究は、パラジウム触媒反応において配位子による位置選択性の制御を実現し、従来と異なる反応性や位置選択性を示す反応を開発した。また、比較的安価で入手容易なクロロアレーン類やインドール、1H-ピロール等の単純な構造の原料化合物を利用可能で有る。これらの反応を活用することで多様な骨格や置換パターンの化合物を得られ、合成手法の一般化やケミカルスペースの拡張につながると期待される。 加えて、合成した化合物は多置換ピロリジン等の創薬で有用な多置換飽和複素環化合物へと変換することも可能である。 さらに、ワンポットにて連続的に反応を行うことの可能であり、多置換複素環化合物合成の効率向上が期待される。
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