研究課題
基盤研究(C)
生体内のタンパク質を構成するアミノ酸、DNA、RNAを構成するアデニンなどの核酸塩基はメチル化などの化学修飾反応を受けます。こうした化学修飾は重要な生理機能を制御し、その異常は疾患の要因になります。そのため、化学修飾の詳細を明らかにすることは基礎研究、医療のいずれにおいても重要となります。本研究では、化学修飾、特にアデニンのメチル化とリシン残基のモノメチル化のぞれぞれを簡便かつ安価に検出する手法を開発しました。
ケミカルバイオロジー
生体内のアミノ酸、核酸塩基に対する化学修飾を選択的に検出する手法は基礎研究の発展を通じた学術的な意義だけでなく、新たな治療法の構築などによる社会的な意義も極めて大きいです。本研究では有機化学反応を利用するという独自の戦略に基づき、安価かつ簡便な検出法の開発に成功しました。開発した方法は医療、創薬などで有用となる重要な研究成果です。