5 員環の α,β-不飽和ラクトンであるブテノリドの特徴的なラジカル/極性反応を応用することで、多角的な研究を展開した。我々はブテノリドの酸化的なラジカル二量化反応を見出した。続いて多様なブテノリドに対する基質一般性を検討した結果、本反応は広い基質一般性を有していることを明らかにした。一方、γ-アリールブテノリドに対するMichael/Michael/Aldol or Dieckmann タンデム環化反応により、6-5-6-5 縮環骨格を一挙に構築し、gibberellin 類の共通中間体を得ることが出来た。
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