研究成果の概要 |
作用機序解析の結果、クロプトシン類およびL-156,602は共に膜作用性化合物であり、クロプトシンはMIC付近では静菌的に作用した一方、L-156,602は短時間で強い殺菌力を示し、相乗性を示すMIC 以下の併用時には遅効的な殺菌力と特異な形態変化が認められた。次に単剤並びに併用時の遺伝子発現変化について検討した結果、細胞分裂に影響を及ぼすことが示唆された。 また2化合物のマウスの致死容量と抗菌活性を比較すると、抗菌活性がより低濃度で発揮されたためマウスの黄色ブドウ球菌全身感染モデルで治療効果が期待されたが、これまで試験した中では治療効果が見られずさらに条件を詰め検討していく予定である。
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