研究課題
基盤研究(C)
全自動マイクロチップ電気泳動装置を用いて高スループットな糖鎖解析システムを開発し、開発したシステムを細胞を用いる代謝モデルにおける代謝変動と糖鎖構造のかかわりを解明するため応用した。開発したシステムは従来の糖鎖解析に比べ10倍以上スループット向上を達成できた。また、細胞増殖因子などによる代謝変化の解析へと応用し、糖鎖が遺伝子発現を伴わない代謝変化の影響を受け変化しうることを明らかにした。
分析化学
本研究は、マイクロチップ電気泳動装置を糖鎖解析技術として利用しつつ、糖鎖と代謝の関係に踏み込み、加齢や老化に伴う代謝の変動こそ糖鎖構造に影響を与えうる要因であることを明らかにし、同時に糖鎖研究におけるマイクロチップ電気泳動法の有用性を実証する試金石となる研究として、社会的意義は大きいと言える。