研究成果の概要 |
核酸糖部の立体配座の揺らぎを抑えた糖部架橋型人工核酸をオリゴヌクレオチドに導入した立体構造をX線構造解析により明らかにした。アミド結合を有する糖部架橋型人工核酸(AmNA)、グアニジノ基を有する糖部架橋型人工核酸(GuNA) 、GuNAのグアニジノ窒素をメチル基に置換したGuNA[Me,Me]、GuNAのグアニジノ窒素をメチル基とtert-ブチル基に置換したGuNA[Me,tBu]を研究対象とした。このうちGuNA[Me,tBu]では、tert-ブチル基が副溝に位置し強い疎水性相互作用を形成するともに追加の水素結合の存在が相補鎖との高い親和性を獲得する原因であることが明らかとなった。
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