研究課題/領域番号 |
21K06517
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
阿部 義人 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 教授 (60315091)
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研究分担者 |
山下 智大 九州大学, 薬学研究院, 講師 (30645635)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 抗P2X4抗体 / タンパク質工学 / タンパク質化学 / 大腸菌発現 |
研究成果の概要 |
我々は抗P2X4抗体のH鎖Ser35をアラニンに変異したH-S35AFabにおいて、結合親和性を変えずに回収量が6~7倍に増加することを見出している。そこでH鎖Ser35のアミノ酸変異による発現量、構造および安定性などの影響を調べた。その結果、抗体Fabの発現量が、H鎖の35番目のアミノ酸側鎖の疎水性に依存していること、さらには安定性と発現量は一概には比例しないことを見出した。また抗体FabとATP加水分解酵素を化学的に架橋した機能性抗体、また糖鎖もしくはPEGを付加した抗体の調製を試みた。
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自由記述の分野 |
タンパク質科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低分子化抗体Fabは安定性、抗原親和性が優れており、抗体医薬品の次世代フォーマットとして期待されている。Fabは大腸菌発現から得られたリコンビナントが医薬品にも使われているが、リコンビナントFabは各抗体依存的に発現量が少ないものも多い。よってアミノ酸変異を用いて、大腸菌発現量を理論的にコントロールできれば抗体製剤の発展に繋がっていく可能性があると考え、本研究を行った。
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