本研究により、以下3点の成果が得られた。 1:飢餓状態によるhnRNP A1タンパクレベル低下にはmiR-4745-5p、miR-6798-5pを介する翻訳抑制が関与していた。2:新規hnRNP A1結合性mRNAのCCND1 mRNAは飢餓状態時に安定性が低下し、このmRNA不安定化はhnRNP A1タンパク内のRRM1ドメインにより規定されていた。3:抗hnRNP A1抗体によるPAR-CLIP法により得た免疫沈降物からRNAを単離し、miRNA、lncRNA、circRNA特異的マイクロアレイに供した所、それぞれ17種、8種、18種のhnRNP A1結合性ncRNA候補が同定された。
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