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2023 年度 研究成果報告書

Hippoがん抑制経路の活性化を介する新規発がん機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06543
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

山口 憲孝  千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (80399469)

研究分担者 高野 博之  千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (60334190)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードシグナル伝達
研究成果の概要

Hippo経路はタンパク質キナーゼLATS1/2が転写共役因子YAP/TAZを抑制し、転写因子TEADを阻害することによりがん抑制にはたらくシグナル伝達系である。本研究では、LATS1/2の活性化がTEADの転写共役因子VGLL3の活性化を誘導しがん細胞の増殖性を促進することを明らかにした。その分子機構として、VGLL3による炎症性サイトカインIL-1α誘導が重要であることを見出した。さらに、VGLL3活性化は転写因子HMGA2の発現を誘導して細胞運動性を促進することも明らかにした。これらのことから、VGLL3発現の高いがん細胞ではLATS1/2ががん促進的にはたらくことが示された。

自由記述の分野

生物系薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、Hippo経路の中心的キナーゼLATS1/2の活性化が転写共役因子VGLL3の活性化を誘導し、細胞増殖性や運動性を亢進することを明らかにした。この成果の学術的意義は、がん抑制シグナル経路として広く知られるHippo経路が、がん細胞の状態の違いによりがん抑制とは逆のがん促進機能もつことを初めて明らかにしたことである。さらに、本成果によってLATS1/2の活性阻害ががん治療に応用できる可能性が示されたことは、がん克服を目指す社会において意義のある知見といえる。

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公開日: 2025-01-30  

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