研究課題
基盤研究(C)
わたしたちはmRNAに代わるワクチンの素材としてウイルスベクターに着目し、ワクシニアウイルスのLC16m8Δ株とアデノ随伴ウイルスをベクターとして新型コロナのワクチンを作った。これらのワクチンをマウスに投与した結果、新型コロナウイルスの中和抗体と細胞障害性T細胞を誘導することができた。また、LC16m8Δ株とアデノ随伴ウイルスで作ったワクチンを組み合わせることで、それぞれのワクチンの特長である高い有効性と効果の持続性を両立させることができた。
免疫学、ウイルス学
ワクチンの素材としてウイルスベクターを用いることで、mRNAワクチンによる免疫との違いを明らかにした。また異種ウイルスベクターワクチンを組み合わせることで、それぞれのワクチンの特長を両立できることを示せた。本研究成果は、今後新たな感染症が流行し、ワクチンの開発が必要とされたとき、病原体の特性に応じてワクチンの素材を選ぶのに役立つと思われる。