6型コラーゲンは、組織修復や再生に寄与するだけでなく線維症やがんの増悪に極めて重要であることが近年報告され、病態の分子マーカーや治療標的として注目を集めているが、本コラーゲンの発現や産生を調節する機構はほとんど不明であった。本研究成果は、プロスタグランジン受容体による6型コラーゲンの産生調節機構の一端を明らかにしたものであり、その学術的意義は大きい。また、本受容体が骨格筋の恒常性維持に重要な働きを持つことも明らかとなり、本研究成果はサルコペニアなど根治療法のない筋疾患の治療予防を考える上で重要な基礎知見と考えられる。
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